Commodity

月曜日の判断と行動

明日は月曜日です。

この3日間で多くの人的・物的資産が失われ、経済活動の混迷は不可避と思われます。
どのような影響があるか予想は困難、どのように行動することがベストなのか、判断は難しいですが、現状で考えていることは以下のようです。

1.取引所が開かれることを期待します。
但し、システム障害などが起きることは想定範囲内とします。

2.市況が明らかにされることを期待し、状況確認をしたい。
これほどの天災が起きた後ではかなりの長期的リスクを許容します。

3.ポートフォリオに問題が発生することが予想されますが、現在の判断ではポジションに変更を加えない方針です。
バフェット流に。100年持ち続けたいポジションしか持ってないので。

4.市場参加者としてベストな判断を求めます。
最も効果的な資金投入を思考します。知識・技術・能力・権限を持つ人々が資金を有効に使えると判断しています。また安定的な経済活動の再構築に資することを望みます。

募金募集があちこちに見られますが、まず政府を支えることを私は思考します。
自衛隊のヘリコプターや艦船の燃料は無料ではないので。財政難の日本の行政はおそらく資金面で見切り発車で動いていると思う。民間の募金はもう少し後にして欲しい。(右ペインにいきなり募金のバナーを突っ込まれてますがw)

失われた物は多いですが経済のフローは適度に確保したい。
苦境に陥る民間が出る可能性もありますが、地震被害を最小にするため適切な経済活動を保ちたい。
適切と判断されればストックを開放します。それによって何らかの不安定が生じる恐れがある場合はストックを維持します。

危機にあるときこそ真価が問われる。
間違いのない判断をすることを約束します。

2011年 3月13日 日曜日 17:45 Commodity, FX, Investment, Stock コメントはまだありません

米商い(3)Rice Dealing (3)

江戸時代は「米=年貢=税金」であったことを考えると、米先物は農産物の取引であったと同時に、国債・公債の取引であったのだろうと考えられます。
アメリカの先物取引が広大な大陸での商取引の効率化を目指して開始されたのに対して、日本の米先物の発祥は公的財政と深い関係があることを知る事ができます。

江戸時代初頭には早くも幕府・諸藩の財政は悪化し始め、諸藩は大阪のコメ商人に「収穫予定の年貢米」を売って公的財政を賄っていました。コメ商人は諸藩から買った「収穫予定の年貢米の米手形」を転売して差益を出したり差損が出たりしていたようです。

米手形の転売は米商人の私的な取引でルールが整備されておらず、受け渡し・清算の事故が頻発していました。米手形の保有リスクは高かったと見られ米価を高騰させていたようです。そこで幕府は米価引き下げと取引事故防止のために手形の取引を禁止します。しかしそれでも手形の闇取引は行われたので、今度は逆に取引を公認して取引所と取引ルールを整備、日本初の米先物取引所が開設されました。

この時、将軍吉宗とその腹心・大岡越前は米価引き上げを目論見ますが上手くいきません。
察するに米の供給が楽観されたこと、幕政が市場から信任されていたのだろうと思われます(米商人が諸藩の足元を見ていたのかも知れませんが)。実際この2人、今でも人気者ですからね~

江戸時代中期は元禄バブルの崩壊、デフレ不況、少子化など、現在と社会状況が似ています。そう思ったのですが、ちょっと今更感があるので先人を探してみました。学識者の方です。→平成享保のゆくえ

公的債務が400年も前から「鬼っ子」であったことが伺われます。
インフレでも赤字、デフレでも赤字、好景気でも不景気でも財政は赤字・・・江戸幕府は財政が良好であったことはあまりなく、元禄期に通貨切り下げによって一時的に財政補填した事、元文の改鋳とその後の田沼時代に許認可事業者から徴税して財政再建を果たした事ぐらい。それもすぐに赤字に逆戻り。。。

江戸時代後半は財政赤字と慢性的インフレで幕府は破綻の道をひた走るようになります。組織が硬直化し人材が埋没、汚職が蔓延、再三の改革は悉く失敗、財政補填のため貨幣の品位を下げまくり、幕政は支持を失い幕末の動乱期に突入します。

江戸期の政策についてはいろいろな研究・評価がされていて興味深いです。
さて、現代は・・・どうなんでしょうかw

2011年 3月9日 水曜日 00:02 Commodity 2件のコメント

米商い (2)

コメ自由化について書かれた良い記事を見つけました。
実地体験による深い見識からコメの国際市場について考察しておられ非常に興味深いです。
是非ご一読されることをお勧めします。

お米の自由化を考えるときに、確かめておきたいこと(1)~(6)

その他にもコメ情報を集めてみるとどうも、
「市場開放したら海外の安いコメが『どばっ』と流入して米価暴落」
という巷で流布されている風説があやしい・・・?と思えてきます。

実はコメの国際市場、とりわけ日本人が食すジャポニカ米の高級品種は需給がタイト、国際市場で「買いたい」と思っても手に入る状況ではないのではないかと考えられます。
コシヒカリのような高級品種は中国でもそれなりの価格で売られているようですし、安い下級品は「ちょっと食べられない」。
今や日本人はパールライスすら食べないほど贅沢なわけで。

かつ、コメの先物上場は米価引き上げの方向に作用する可能性もないではありません。
「世界初の先物取引が江戸時代の大阪・堂島で始められた」と言うのは日本人の誇りとするところですが、その時代の享保の改革で徳川吉宗は「デフレ脱却、米価安対策としてコメの不実商内を公認した」、と物の本には書かれています。

ただし吉宗の米価引き上げはうまくいかなかったようです。
需給のアンバランスを投機で誤魔化すことはやはり出来ないんですね。

このテーマはまた近々。

2011年 3月4日 金曜日 00:43 Commodity コメントはまだありません

穀物価格

恐れていた事態がおきつつあるようです。
穀物の国際価格に上昇圧力が掛かっています。

【参考サイト:農業情報研究所さま】
主要穀物・大豆・菜種の国際価格の推移

今回の価格上昇は、2008年に起きたような投機資金の流入による価格上昇ではなく、世界的な天候不順による不作が原因と報道では解説されています。

先ごろはロシアが干ばつによる小麦の輸出削減を発表、日本でも今夏は熱波により米の品質が低下しました。その他、オーストラリアの洪水、南米の干ばつ・・・供給減が懸念されています。頼みのアメリカも穀物在庫量の見通しは大幅下方修正だそうです。

そのような情勢から穀物商品を組み込んだ金融商品は軒並み急上昇しています。
詳しくはこちらを参考に → ETF : 上場投資信託
相場は既にかなり高めなのでこれから突撃するのは如何なものか、とは思いますが。

商品相場は「先物(futures)」と言われるとおり、この先の将来の予測、期待、不安、懸念を材料に価格が変動します。そしていずれは先物市場の予測は市場の実勢価格に波及するでしょう。
今や日本人は食うや食わず、と言うほど貧しくはありません。米や豆腐の値段が上がったとて苦い顔をする程度でしょうが注意はしておきたい。

日経紙の報道では新興国や金融不安の残るユーロ圏で影響が出ることが危惧されています。
まさに泣き面に蜂、社会不安につながる恐れがあるとか。

インフレを起こしたがるエコノミストに言いたいですね。
インフレが起きれば自社製品が高値で売れる、給料が上がる、借金が減る、などと言うのは甚だしい勘違いだと。

2011年 1月18日 火曜日 22:37 Commodity 2件のコメント

ETF : 上場投資信託

商品系のETFってどんなのがあるのよ?
ってわけで商品ETFのまとめです。

1326 SPDRゴールド・シェア
1327 イージーETF S&P GSCI商品指数 クラスA米ドル建受益証券 EASY商品
1328 金価格連動型上場投資信託 野村金連動
1540 純金上場信託(現物国内保管型) 純金信託
1541 純プラチナ上場信託(現物国内保管型) 純プラ信託
1542 純銀上場信託(現物国内保管型) 純銀信託
1543 純パラジウム上場信託(現物国内保管型) 純パラ信託
1671 WTI原油価格連動型上場投信 WTI原油
1672 ETFS 金上場投資信託 ETFS金
1673 ETFS 銀上場投資信託 ETFS銀
1674 ETFS 白金上場投資信託 ETFS白金
1675 ETFS パラジウム上場投資信託 ETFSパラ
1676 ETFS 貴金属バスケット上場投資信託 ETFS金属
1682 NEXT FUNDS 日経・東工取白金指数連動型上場投信 野村白金
1683 国内金先物価格連動型上場投信 みずほ国内金
1684 ETFS 総合商品指数(DJ-UBSCI)上場投資信託 ETFS商品
1685 ETFS エネルギー商品指数(DJ-UBSCI)上場投資信託 ETFSエナ
1686 ETFS 産業用金属商品指数(DJ-UBSCI)上場投資信託 ETFSメタ
1687 ETFS 農産物商品指数(DJ-UBSCI)上場投資信託 ETFSアグ
1688 ETFS 穀物商品指数(DJ-UBSCI)上場投資信託 ETFS穀物
1689 ETFS 天然ガス上場投資信託 ETFSガス
1690 ETFS 原油上場投資信託 ETFS原油
1691 ETFS ガソリン上場投資信託 ETFSガソ
1692 ETFS アルミニウム上場投資信託 ETFSアル
1693 ETFS 銅上場投資信託 ETFS銅
1694 ETFS ニッケル上場投資信託 ETFSニケ
1695 ETFS 小麦上場投資信託 ETFS小麦
1696 ETFS とうもろこし上場投資信託 ETFSコン
1697 ETFS 大豆上場投資信託 ETFS大豆

日経にリンク貼りたいところなんですが、日経は「個人ブログからのリンクも許可取れ」とかメンドクサイことを言うのでYahooで。

SPDRゴールドシェアが人気爆発してるのは、投信が買われた分だけ金を確保する「現物の裏づけ」がある為ですね。三菱がそのまねをして作ったのが1540~1543の「現物国内保管型」のETF。売れてるかどうかはわかりません。

その他の銘柄は確か現物の裏づけはなかったと思われます(詳細は個別に要確認)。現物の裏づけの無いものはETN(Exchange Traded Note : 上場投資債券)と言われていて、正確にはETFとは区別されるものであったと思います。

ETFとETNを比較すると、ETNは債券であるので融資先の運用状況によっては貸し倒れリスクが発生するのに対し、ETFは現物が確保されているのでそのリスクがありません。しかしETFは現物を確保しているだけに運用手数料、保管コストなどのコストが掛かってくる為、現物保管型は利益が出にくいように思われます。
大証だの野村だの三菱だのに貸し倒れが起きるリスクはとても低いとも考えられるので、貸し倒れリスクはさほど気にする必要は無いのかもしれません。

1673~1693のETFSは、投資対象の原資産がシカゴやロンドンの商品市場であることが特徴です。ガソリンとか小麦とか、銘柄は魅力的なんですけどね。。。

投資信託の購入にあたってはそれぞれの目論見書をよくお読みになってよくご検討ください。。。

2010年 11月16日 火曜日 23:23 Commodity, Stock 3件のコメント
 

 

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