Archive for 9月, 2010
今後の展望 : View in the future
介入については日本の納税者としては如何なものかと思いますが、市場参加者としてはこのビッグプレイヤーが再登場することを歓迎しなければいけないでしょう。
そしてこれからの展開は・・・まず介入が継続されるかどうかを疑わなくてはなりません。
【ケース1】
政治的に、経済政策的に、やはり市場操作は欧米からダメ出しされる可能性が濃厚。2004年とは状況が甚だ異なるし、日本円の流動性は人民元とは比べられない。金融危機で債務が増大している米国は金利上昇やインフレを抑制する観点からもNGを出してくると思われ、米国内の世論も抑えられないでしょう。週明けの日米首脳会談で菅総理はやられて帰ってくる可能性、無きにしもあらず。
国際世論によって介入継続が断念された場合は当面円高続行。ドルの自律回復時期を探る。
【ケース2】
菅総理がオバマ大統領や欧州首脳を何とか言いくるめて介入を継続した場合。
そうは言ってもドルやユーロの高騰は嫌がられると思われ、また現実に欧米のファンダメンタルは金利上昇に対して脆弱ですから、金利の抑制の為に更なる金融緩和を打ってくるものと予想されます。その場合、ドル、ユーロの上昇幅はおそらく限定される。第三国通貨が主戦場になると想定します。
買いも売りもAUD、GBP、CAD、ZARあたりに注目しておきたい。
【ケース3】
日銀総裁のような実務者が「ムリ」と言った為替介入。強行したのは政治判断だと思いますが、政治家の判断だからマーケットで無理が通るとは限らない。介入しているにも関わらず円高が進行する場合。
大人を裏切って市場の神様に従ってドル売りw・・・ありえないことではないですよ?
【ケース4】
とっても考え難いことですが、介入が継続されドルが反騰し100円を目指す場合。
考え難い、というか恐ろしい・・・JPY独歩安かつ、物資高騰できつめのインフレに襲われる可能性が・・・。
大豆・とうもろこしの国際価格は直近5年で2倍になっています。小麦は1.5倍。ガソリンも、食パンも、飼料用とうもろこし、納豆、豆腐・・・これらは円高で国内価格が抑え込まれているのであって。
これが国内価格に反映されると・・・えらいことになりまっせ。。。成長鈍化している日本経済がこれを吸収できるか甚だ疑問だし、政治的にも一般消費者から支持を得られないでしょう。
とにかくその場合は通貨はドル全力買い、プラス金とか銀とか商品ETF、先物を買うw
【総括】
私的分析では【ケース1】は来週結果が判明するし、【ケース3】以外ドル上昇を想定できるので、少し買ってみるのも悪くないかと思いました。
しかしこれ結構危ない橋を渡っているように思えます。大丈夫なのかなぁ?
菅内閣の布陣は法曹関係者が多いようで、経済政策の実務はちょっと危うい感じ。。。
市場の神々 : Pantheon of market
為替市場に限らず、商取引の行われるあらゆる市場には神様がおわします。
市場の神様は智恵と努力と勇気を持つ者に実りを授け、強欲で怠惰で愚鈍な者に罰をお与えになります。人々は市場の神様からご褒美を頂くために、学び、智恵を使い、努力を怠らず、果敢に市場に挑むのです。
私は政府や政治家の見識と職務に敬意を払っています。しかし彼らは神ではありません。
あたかも神の如く振舞うのは不遜と言うものです。弱き者を助ける慈悲深い神のフリなど不必要です。
今、市場で苦境にある者は欲を掻いて市場を読み違え、しかも怠惰に対処を怠り、挙句手遅れになってから他人に助けを求める愚鈍に過ぎる者達です。神様はそういう者に当然の罰をお与えになっています。
しかしもし慈悲のつもりで手を差し伸べるなら、途端にその者たちは餓鬼に変身してあなたを泥沼に引きずり込むことでしょう。
私達が日々努力をするのは財務省や日銀からご褒美を頂きたいからではありません。
信じるものは救われる。今ここに神様はおわします。
日銀為替介入 : BOJ Intervention
やりました、ついに。
6年半の眠りから覚めて、ついに伝家の宝刀を抜きました。
実は2008年の協調介入に巻き込まれて痛い目にあった経験があるのですが、今回は辛うじて回避することができましたw
当局の市場介入では相場が大きく動くので儲かるかと思いきや、実際は強引な価格調整で市場が大荒れするので、入りどころが掴めないし、ポジれないし、ポジっても大方利益がでない。スプレッドも開きっぱなしだし約定は滑るし、もうめちゃくちゃになってしまう。
市場が落ち着くまで取引しないのが賢明ですね。
今後の展開は・・・個人的見解としてやはり米ドルに対しては中期で悲観的に見ているので、投資判断はショートメインに戻り売りですかね。
介入効果についてはいろいろ言われていますが、まぁ難しかろうと。
がそれでも。日本国民としては大人が円高是正の実力行使に打って出ている時に、体制に弓を引くのははばかられます。困りましたね~。。。
権力に付くか、市場の神々に傅くか・・・
2010/09/13 Market Watch
明日の民主党代表選挙の結果待ちで、今日は84円前後で膠着かな?
と思って油断していたら!
NY時間に入ってからドルが売られて83円半ばまでガラっとるがな・・・
(この空気読まないドル売り円買い。きっと中国)
民主党代表選挙情勢は新聞報道を見て、「余裕こいてる菅」と「焦り気味の小沢」と言う風に読んでいます。
菅氏が勝った場合には財政再建モードで円が買われる展開
小沢氏が勝った場合には財政出動モードで円が売られる展開
かな?
聞こえてくる米国報道では小沢氏を非常に警戒しているようです。
政治的に「老獪」な小沢氏より、「クリーン(単純)」な菅氏の方が与しやすい、って事でしょう。
オバマ氏は若いですからね。小沢氏は(鳩山と違った意味で)ちょっと嫌な相手となる可能性があります。
庶民としては一長一短で・・・どっちでもいいかな、投票権無いしw
ただ、この増え続ける政府債務を「コントロールできる」ことを菅さんに示してもらいたい、とは思います。
”Out of Control”ではねぇ・・・自己管理できない政治・政府に自己責任を押し付けられたくはありませんからね。
日本振興銀行破綻 : Incubator Bank of Japan failed
9月10日、日本振興銀行が破綻しました。
「1804億円の債務超過となる見込み」だそうですが、マスコミ、政府、市場から巷の噂までまったく無反応w
なぜこのような銀行が存在したのか。預金金利が他行より高かったそうですが、「預ける方も預ける方だ」、あきれた様です。
破綻に至る経緯がまたマヌケで、役員逮捕→取り付け→債務超過→破綻・・・なんですか?この銀行。。。普通の銀行はその程度では潰れないものでは。
昨今世間では銀行設立が大流行ですが(じ○ん○行とかねw)、こういう銀行が設立される、設立できる社会制度、法制度っていうのは問題ありありなんじゃないだろうか?
今日、給与から支払いから銀行無しには何も出来ませんが、利便性と裏腹にこれほど銀行が力を持つのは社会的にリスクが高すぎるのではないだろうか。政府財政さえ金融機関の入札次第なわけで、すこし銀行・金融機関の力を削ぎ落とす必要があるように思います。
すこし前から「モラルハザード」というのが個人的に気になっているのですけど、この事件はそういうものが表面化してきているのではないか、と思えています。